毎日、ぼちぼち

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爺さんがぼけた

最近、爺さんがぼけたようだ。
ちゃんとした言葉で言い換えれば、痴呆症だろう。


もともと、パーキンソン病というものを患っており
数年前から自力での歩行が困難になっていた。
昔は活発だったのだが、その頃から家にじっとしている事が
多くなった。
やはり、家でじっとしている事が災いしたのか
最近、奇妙な行動を起こすようになった。
曜日を間違えて用事を言いつけたり
見えもしない誰かと話していたりと。
この前なんて、電化製品のコンセントを鋏で切っちゃったりして
困ったさんである。


しかし、まだ、家族の顔は認識できるし
物事も割としっかり捉えている。
たぶん、これからなのだろう。
爺さんの脳がじわりじわりと壊れていき
誰が誰だか認識できなくなっていくのだろう。
まさに、真綿で絞めるように。
爺さんの目はこれからいろいろ壊れて
見えてくるのだろうと思う。
いつか見た、痴呆症の画家が描いた絵のように。


それでも、なぜか、自分は悲観していない。
そういう風になるのを知っている。
理解はしていないが知っていないのと
知っているのとでは大いに違うだろうから。
ある程度の覚悟はとうの昔にしていたはずだから。