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顔も覚えていない友人の死

久々に高校生時代の友人とあった。
何気ない会話の中で
「そう言えば、Aって覚えてる?」と聞かれた。
Aくんと言われて全然覚えておらず、フルネームを聞いても一向に思い出さない。
あだ名を聞いて、ああ、そう言えばそんなやつ居たかなと思う程度で
結局顔すらも思い出せなかった。
話が続いてこう答えた。
「しかし、そのAくんがどうした?死んだりでしたの?」
と冗談で行ったら友人はうんと頷いた。
その時、キュッと心が締め付けられた。
最近、年を取ってきたせいか周りで葬式に行くことが増え、だいぶ慣れてきたとは言え
昔の同級生が無くなるのはなんとも現実味がない。
なんだろう、今まではそんなことがなかったからなんだろう。
運が良かったのかもしれないけど同い年の人間が死ぬ
ましてや元同級生が死ぬなんてなかったのだ。
もう、そんな冗談が言える歳ではなくなったのだなとなんだか現実を突きつけられた。
Aくんはどんな人生を歩んだのだろう。
たまたま、高校で同じクラスになってそれ以降あったことがないAくん。
何の思い出も無いのになんとも寂しくなるのは歳のせいなのか、それとも別の何かなのか。
ただ、Aくんが幸せな一生だったと感じれるような人生だったことを祈る。
その後、友人とはお互い歳を取ってもう何があってもおかしくないな、
そんなことを言うには若干若いが、どこか冗談でどこか覚悟した話をしてその日は別れた。
次、合うことはもう無いかもと、ありえないような、ありえるような微妙な感情を持って。