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PCと布団

自分の一人暮らしはPCと布団から始まった。

どうしても家から出たかった

色々あり母親と二人で数年年暮らしていた。
その時はフリーターだったが、ある時、お金の必要から社会人になり、
ハローワークの門を叩いてなんとか就職を決めた。
その際にずっと一緒に住んでいるのが嫌だった母親から離れたくて
一人でこっそり家を探し、1週間ほどで家を決めて実家を出た。
その時に持っていったのがPCと布団だけだった。

優しい母

母は優しかったと思う。
ただ、金使いがあらく、家事が苦手で家が荒れ放題だった。
なので、一緒に住んでいる間はお金を働いて入れて、足りない分は借金しながら家に入れた。
炊事もしたし、掃除もした。洗濯だけは何故かさせてくれなかったが。
ただ、それ以外は優しかった。
一緒に酒を飲み文句を言い合っては、あーでもないこーでもないとか。
それなりに楽しかった。ダメな友人と一緒に住んでいるような感覚で。
それでも、その怠慢ぶりとお金の使い方にイライラし最後の方は毎日怒っていた。
ある日、母が自分を怯えた態度で接してきたのがとてもつらかった。
自分が父と接してたときと同じだったから。

なにもない部屋だからこそ

そんな家が嫌で飛び出すように出た。
実家の近場なので何かあれば帰ってあげられるし、特に心配はしていなかった。
今でも覚えている。
今日から一人暮らしをすると伝えると猛反対する母。
それを振り切って、PCと布団を持って家を出たこと。
鍵を開けてなにもない部屋に一人入ったこと。
真っ暗でカーテンもなにもないガランとした部屋。
PCを点けて、明かり代わりにし布団にくるまって寝たこと。
それがとても静かでやっと落ち着けたと思えて泣きそうになったこと。
今では考えられないくらい何もなかったけど、全てはそこから始まった。
あのときはきっと一人になる必要があったんだと思うし、自分の精神が渇望していたんだと思う。
だから、何もない部屋があんなにも居心地が良かったんだと思う。

やってみること

もし、一人暮らしに躊躇する人がいれば、ぜひやってみてくださいと言いたい。
自分が一人が好きなのか嫌いなのかとか、親との接し方とか全然変わってきます。
友人も変わるし、自分への責任の持ち方も変わる。
もちろん今では親とは仲がいいです。距離を置けたからでしょうね。
これが私の一人暮らしを始めた頃の思い出です。

#私の一人暮らし

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