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若者の失踪は他人事ではない

www6.nhk.or.jp

NHKスペシャル「#失踪若者行方不明3万人」

自分には衝撃だったNHKスペシャルで放送されたドキュメンタリー番組。「#失踪若者行方不明3万人」。
番組は録画して後でじっくり見ようと思い途中までしか見ておりませんが最初の10数分でもかなり来るものがありました。

若者の失踪者は現在3万人。

番組の名前にもなっている若者失踪者ですが
現在10代、20代の失踪者数(警察に届け出されて受理された数)は3万人を超え
全体の39%を占めています。また、10代だけでも20%を占めており失踪者数のを占めており、全年齢で一番多い。
なお、この番組を取材する契機となったのは座間の遺体遺棄事件だったのこと。被害者は居場所がなく
容疑者に一時の居場所を求めて9人も殺害されたことに衝撃を受けたそうです。
特に番組内でスポットが当てられているのが家出少女。彼女らはSNSを使い、家出先を探すというもの。
これを読んでいる方はもう想像着くと思いますが、彼女らがSNSで家がないとつぶやくと男性からすぐに誘いのメッセージが来る。そして、性的関係を迫られる。
現在の家出とSNSがマッチングして、あっさりと売買春が成立してしまうそんな虚しさが放送されていました。

5分で成立してしまう状況

もう、失踪者3万人から驚いていましたが更に驚いたのが放送されている少女が泊まる家がほしいと言って5分後には数人からメッセージが入ってくる状況に驚いた。
こんなにすぐに来るって事はこのようなことに慣れている男性が相当数いて彼女らを食い物にしているということであるし、Twitterでも泊まる場所を求めているつぶやきがづらづらと出てくる。ネットで家出少女と打ち込むと、真っ先にやったなんてページが出てくるなんて巷ではありふれた話になっているなんてなんとも虚しい気持ちになる。
こんな状況は絶対に間違っているし、国としても対策をとってほしいと切に願う。
SNSで発信しているということは誰でもアクセスしやすいということであるし、こちらからアクセスし一時の居場所を提供し、家族を含めてカウンセリングの糸口とすべきと思う。見知らぬ男に寄って彼女らが傷つく必要など一片もありはしないのだから。

家では未成年だからこそ

なお、この番組を見てふと思ったのが昔の家ではどうだったのか。警察に前年度の行方不明者状況がPDFで公開されていた。
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/H28yukuehumeisya.pdf
この中に紹介されていたデータの中に少年(これは男女を含めた10代以下のことを指す)の失踪数が公表されており、それをグラフにしてみた。
f:id:gon012:20180407232918p:plain
これを見ると昔から若者の失踪率は高く、最近は減少傾向のように見える。更に時を遡ると50%なんてあり、まだマシになったということのよう。
思えば、昔からある程度上の人は昔家出をしてーなんて自慢話にもならないような話を酒の席で聞かされることがある。思春期の不安定な精神や、独立心の芽生えなのでどうしても失踪しやすい状況なのだろう。ということは、自分の子供も家出をする可能性が充分あるということであるし、前もって家出するのはいいがせめて友人家知人の家に家出して決して誰も知らない人のところに行くな。それがどんなに危険で傷つくことかを常日頃から伝えておくのも必要なことなのかもしれない。
昭和の警察白書には家出少女を捕まえてシャブ漬にしたなんていう、おぞましい話などを交えて。
自分の子は違うとは絶対に思ってはならないのだなと改めて思わされる。