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ドラマ「シグナル」の時効って実は無いじゃんって話

www.ktv.jp
シグナル、面白かったですねー。
原作を全く見ていませんでしたが、テンポよく話が進んでいくのがとても良くて見入ってしまいました。
また、ちょっとホラーっぽい仕上がりもあり、緊迫感を更に増している感じで今後楽しみです。
で、ちょっと野暮ですが見てて気になったのが、今回のキーワードにもなっている時効のことです。

時効はすでに成立していた?

あらすじとしては97年に発生した誘拐殺人事件が時効間近の2012年になって過去からのシグナル(無線連絡)で糸口が見つかり、ドラマの最後の方で犯人と思われる女性。長谷川京子演じる吉本圭子が捕まります。
なんと、捕まったのが時効成立1時間前!
ぎっりぎっりやん!でもやった!と思っていましたが、そこから自白の予告が始まります。
まだ、時効のカウントダウンは止まっていないんですね。
じゃあ、いつが時効なのか?調べてみました!
よく時効と言われているのは、Wikiペディアに詳しく乗っていました。
時効 - Wikipedia
そのなかで時効とはこのように定義されています。

公訴時効とは一定期間公訴が提起されなかった場合に公訴権が消滅すること

そう!公訴!つまり、訴訟していないと事項になってしまうのです。ということは、吉本がこの時点で私が誘拐して殺しちゃいました。てへ!
なんてふざけていったところで、公訴準備ができていなければ時効が成立してしまうのです。
ちなみに訴訟を起こすのに必要な手続きにかかる時間はどれくらいかというと3日。。。
あかんやん!ということで、坂口健太郎演じる三枝健人が真犯人がいます!とテレビカメラに向かって必死に行っている時点でもう時すでに遅しでした。
調べてみると現実は案外厳しいのです。

シグナル DVD-BOX1<シンプルBOXシリーズ>

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現代の日本に時効は無し

件の話の舞台は2012年。
で、実は日本では2010年に人を死亡させた罪であつて死刑に当たる罪については時効は撤廃されておりますので
この話の舞台が現実の現代日本ならこんなに焦らずに悠々自適に取調べしてねっちりみっちり詰めて自白させることになるでしょう。
なんのドラマ性もないですね。いや、15年ぶりに捕まること自体はドラマ性はありますか。
さて、ちょっと詳しい方はここで事件発生時が97年に発生しているので2012年の法律適用できないやん。遡及処罰の禁止の憲法に引っかかるやん!と思っている方はいると思います。自分もそれ思いました。ところがどっこい、最高裁が認めちゃってるんです。
しかもシグナルと同様の1997年の事件での判決。
最高裁「殺人の時効撤廃、さかのぼって適用できる」なぜ「合憲」と判断したのか? - 弁護士ドットコム
理由は逃げ得は許さないよ的なもんですが、いいのかなと思いつつ完全に明確ならいいのでしょうという感じなのでしょうか。
ということで、ドラマを現実に当てはめると捕まえたが最後時効もなく、ただただ起訴されるよという話でした。
やっぱり、ドラマは現実に当てはめずにフィクションの世界と割り切って見るのが楽しいですね。
とはいいつつ、次週が楽しみです。